26年11月27日、吹田市起業家交流会at吹田メイシアターで、ワールドカフェ形式の交流を行ったとき、私の右横に、日本舞踊をやっておられる「美華啓治」という芸名の方が座られていました。

お話を伺うと、吹田市の民話を日本舞踊を通じて、皆さんに知ってもらう活動をしている、と言われたので、「吹田市に民話があるんですか!?」と、思わず聞き直して、もっと話を聞いてみたい!と、瞬時に思いました。

交流会の性質上、一人にスポットを当てて話を聞くわけにもいかず、2部の懇親会の時に「取材をしたいのですが...」と無理なお願いをしてしまいました。

日本舞踊 美華啓治←ホームページ

本当にお忙しい中、26年12月27日 大掃除の最中にも関わらず、取材を快く受けていただきまして、「てんプロデュウス」さんにお伺させて頂きました。
てんプロデュウス←ホームページ

 

吹田市の民話の前に、吹田市の土地柄について話を聞くことが出来ました。

昔の江坂地区は豊中でした、昭和15年に吹田に合併。吹田地区は5村1町からなり、吉志部「きしべ」、千里「ちさと」、山田、新田、江坂の5村 吹田町の1町。

吹田町とは、現在の朝日町商店街などのJR吹田近辺を言い、昭和40年頃に大人だった方は、今でも「吹田まちに行ってくる」と言ってお買い物に行く方がおられるようです。

豊中市との境目に近い「浜」という交差点、昔はその辺りが海だったといいます。
「浜」から東側は松原が広がっており、川を下ってくる船などが行き来していたようです。
ほんとにビックリですよね!

古事記には吉志部神社の存在も記載されており、紫式部も吹田あたりにゆかりがあると伝えられています。

吹田にゆかりのある民話は100本ぐらいの話が有って、中身はというと史実に基づいた話が多いらしく、内容が難しいことから、かみ砕いて伝えることに骨を折ると、語り部の花むらてんさんは言います。

その中でも15本ぐらいは舞台で披露しており、その中身は「百聞は一見にしかず」だと、私は思います、私も実際に見に行かなければ....。

主な作品には「垂水の滝」「吹田あかひげ伝」「ビール町誕生」などがあります。

吹田の民話←クリック

朗読は40年、民話の語りは20年続けてきた花むらてんさんは、平成4年に吹田メイシアターから依頼を受け、調べ始めたそうです。

膨大な資料に目を通し、話のパズルを合わせていくために訪問した所は数知れず、ルーツを追い、話を裏付けていく作業は気が遠くなる事だったと思います。

私たちのルーツ「原点」を追い、今に伝えたい!という想いで苦労を乗り越えてこられたのだと思います。本当にすごいことだと思います。ありがとうございます。

そして今、娘さんの「美華啓治」さんとコラボレーションして、語りと踊りで「日本人の心」を伝えるために舞台に上がっておられます。

もっと多くの人が昔から伝わる伝統に触れ、現世に生かす知恵とすることが出来れば、便利な世の中で、情緒というものが希薄になりがちな私たちも、「当たり前」に感謝する心が芽生えてくるのかもしれません。

てんプロデュウスの花むらてん様 美華啓治様、貴重なお時間と学びを頂きましてありがとうございました。

ゴトーたたみ製作所も、日本の伝統 畳 を今に伝える者として、自分磨きと学ぶことを怠らず、頑張っていきたいと思います。